インフラエンジニアが持つべき知識の範囲はかなり広範囲にわたります。そして、優秀なインフラエンジニアほど、ハードウェアよりの低いレイヤーに深い知識を持っています。これを机上で学ぶよりも、手っ取り早く身に付ける方法が、OSのインストールです。あらゆるデストリビューションのOSを片っ端からインストールしてみると良いでしょう。インフラエンジニアとして成長するための様々なポイントが見えてきます。
OSインストールと聞くと、「めんどくさい」と感じるエンジニアも多いと思いますが、実はOSインストールは、インフラに対する知識を深めるために欠かせないものであり、大変有効な手段にもなります。システムの脆弱性を見抜けるようになったり、インフラエンジニアとして必要な知識が色々と身につくのがこのOSインストールです。OSインストールにおける一連の作業によって、OSよりもさらに下のレイヤーを見ることができ、ディストリビューションへの理解も深まります。また、できるインフラエンジニアほど、OSインストールにこだわっているのも事実です。
フリーエンジニアは、インフラ構築を請け負う場合はもちろん、その他のケースであっても場合によってはOSインストールした後の各種設定を自在に変更できるスキルが求められます。どのファイルがどんなデータを格納しているのか、OSの仕様を正確に把握しておきましょう。OSのインストールが完了したら、まず行うべきことは無駄なサービスの起動を停止することです。chkconfigなどのコマンドを活用して、コンピュータの用途に不要なものをストップさせてください。いっそ一旦全てのサービスを止めてから必要なものを起動させていくという方法もありますが、高度な知識と経験が求められます。
Linuxは、WindowsやMacと同じOSの一つとして扱われており、インフラを支えるサーバーのほとんどにLinuxが使用されています。今や生活必需品の一部となったスマホをはじめ、高性能なパソコンなど、Linuxの使用用途は実にさまざまです。Linuxは基本的に無料で使用できるOSであり、容量も軽いので古いパソコンの場合でもスピーディーに動かすことができます。インフラに強くなりたいフリーエンジニアは、Linuxについて学んでおくと幅広い場面でそのスキルを活かせるようになるでしょう。